目次
はじめに
新しいアイデアを発想するためのブレインストーミングと、アイデアを整理するためのKJ法が有名ですが、今回はブレインストーミングの話です。
3人以上で、なにかの課題のアイデア出しをする場合に、有効な集団思考法です。
巷では「ブレスト」と言ったり、「BS法」または「BS」と略したりもします。
げーむやかんでは、ブレインストーミングと呼んでいますが、某国営放送では、ブレーンストーミングと呼んでいました。
ブレインストーミング
集団でアイデアを出し合い、おたがいのアイデアに便乗し合うことで、相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待します。
人数に制限はないですが、少なくとも3人。できれば5 – 7名の班(場合によっては10人ぐらいまでの班)を作ります。
それぞれの班での成果を持ち寄るという方法も使います。
議題は予め周知しておく方法と、先入観を与えないようにその場で資料を配布する方法があります。
ブレインストーミングの過程では、次の4原則(ルール)を守ることとされています。
ブレインストーミングの4原則
判断・結論を出さない(結論厳禁)
自由なアイデア抽出を制限するような、批判を含む判断・結論は慎む。判断・結論は、ブレインストーミングの次の段階にゆずる。ただし可能性を広く抽出するための質問や意見ならば、その場で自由にぶつけ合う。たとえば「予算が足りない」と否定するのはこの段階では正しくないが、「予算が足りないがどう対応するのか」と可能性を広げる発言は歓迎する。
粗野な考えを歓迎する(自由奔放)
誰もが思いつきそうなアイデアよりも、奇抜な考え方やユニークで斬新なアイデアを重視する。新規性のある発明はたいてい最初は笑いものにされる事が多く、そういった提案こそを重視すること。
量を重視する(質より量)
様々な角度から、多くのアイデアを出す。一般的な考え方・アイデアはもちろん、一般的でなく新規性のある考え方・アイデアまであらゆる提案を歓迎する。
アイディアを結合し発展させる(結合改善)
別々のアイデアをくっつけたり一部を変化させたりすることで、新たなアイデアを生み出していく。他人の意見に便乗することが推奨される。
某国営放送の高校講座内での、ブレーンストーミングの3原則
1.質より量
2.アイデアは簡潔に
3.批判・嘲笑はしない
御法度というか、避けるべきコツ↓
じっくり考え込んで即座に立派なものを生み出そうとしてはいけません。
・頭のいいお利口さんがやりがちな事ですが、じっくり考え込んで即座に立派なものを生み出そうとしてはいけません。
シンプルな一つ一つの思いつきを生かし、お互いのアイデアに便乗し合ってよいアイデアを生み出します。
アイデアを整理して、T字マトリックス表での評価にまわす。
「ブレーンストーミング」はアイデアを出し合うこと自体が目的なのではなく、よりよいアイデアを見つけ、それを生かしていくことに意味があります。
たくさん出たアイデアを羅列して終わりではありません。
次の過程で、「T字マトリックス表」を用いて、評価を行います。
T字マトリクス表による評価
今回は、テーマとなるある企画アイデアについて、縦軸には「意義」「労力」「予算」「新鮮味」という四つの評価要素を据え、横軸にはそれらの要素についての高低を数値化して評価します。参加者全員が、整理されたアイデアごとに4項目で評価して、高得点のアイデアがより優れたアイデアであるということです。
↓クリックすると、げーむやかん自作のT字マトリックス評価用紙の例が、jpgファイルで表示されます。
視覚的に、どんな面が優れたアイデアであるのかが見えてきます。
まとめ
議論を重ねて企画の実行、実現へとつなげると同時に、ほかのメンバーの一つのアイデアから、また別のメンバーから新たなアイデアが生まれるというように、一人では発想できない新鮮な考え方に気づくことが、ブレインストーミングのメリットです。
《付録》利用規則てきな・・・
各自が自分で個人的に非営利で使用する分には、フリー素材扱いで大丈夫かと思います。商用利用はしちゃだめかもです。たぶん。
ブレインストーミング自体が、げーむやかんの発明した著作物ではないので、そういうことでお願いします。(弱気)
↓クリックすると、げーむやかんが見よう見まねで作ったT字マトリックス評価用紙の実例のpngファイルが表示されます。A4用紙横書きサイズです。げーむやかんは、1枚の用紙に2つのアイデアを評価できるようにして使っています。
『ブレインストーミング』について調べる
ニコニコ大百科(仮)で『ブレインストーミング』について調べる
ピクシブ百科事典で『ブレインストーミング』について調べる
ウィキペディアで『ブレインストーミング』について調べる